【基礎を学ぼう!】株価チャートの読み方

株を購入するとき、絶対に見なければならないのが、株価チャートです。

高配当で過去の業績が安定してかつ将来も安定しそうな良い銘柄を見つけても、株価が高すぎるときに買ってしまい、売るタイミングを逃してしまうと、長い間含み損になってしまうこともあります。

株価チャートがある程度読めるようになれば、プロのように予測はできなくとも、上がりそうだな、下がりそうだなという雰囲気をおおまかに掴むことができたり、このくらいの価格になったら損切りしよう、と撤退のポイントを決めたりすることができるようになります。

僕は短期投資ではなく長期投資をお勧めしており、チャートが読めるようになることは必須項目ではないと思っていますが、撤退のポイントを決めるリスク管理は非常に重要ですので、これから簡単な範囲で勉強してみましょう。

ローソク足の読み方

まずは実際の株価チャートを眺めてみましょう。下はソフトバンクの6か月間の株価チャートです。

赤と青の四角があり、それぞれ上下に線が伸びていたりいなかったりしますね。この四角や線のことを「ローソク足」といいます。まず線がない赤四角(サイトによっては白抜き四角)の見方を見てみましょう。

始値は「はじめね」と呼びその日の一番最初についた価格になります。一方、終値は「おわりね」と呼び、その日の最後についた価格になります。

赤四角(または白抜き四角)は「陽線」といい、取引開始とともに価格が始値から上昇し、取引終了とともにその日の最高値となるときにこの形のローソク足となります。

一方で、線があるローソク足のイメージは下の通りになります。

胴体から飛び出てる線のことを「ヒゲ」といい、上のヒゲ「上ヒゲ」の先端のことを高値、下のヒゲ「下ヒゲ」の先端のことを「安値」といいます。

上の図の場合は、取引開始とともに価格が下がり、安値となった時から盛り返し、一度高値まで上昇後、少し下げて終値で取引終了となったことを意味します。

一方で、青四角のことを陰線といい、取引開始とともに株価は下落し、その日の最安値で取引終了して終値となったとき、下の左の図のような陰線が書けます。

また、陰線にも「ヒゲ」があります。上の右図は、取引開始後、一度高値を記録したものの、その後下がり続け、安値を記録し、その後少し盛り返して終値となった時のローソクの形です。

値動きにより、胴体の長さや線の長さは変わります。

下の左図は、始値から急落したが、その後急上昇し、結果始値よりも価格が高くなったときのローソク足になります。

一方右図は、始値から上昇したが、その後急降下し、始値よりも下がった価格で終値となった時のローソク図になります。

ローソク足、なんとなくイメージできましたでしょうか。

移動平均線

もう一度、ソフトバンクの株価を見てみましょう。

ローソク足に、3本の線のようなものが添えられていますね。これを移動平均線といい、一定期間の株価の終値を平均して書かれた線になります。

上の図では、ピンク色の線が「移5日」と書かれているので、5日間の平均値を結んだ「5日移動平均線」です。同様に、緑色の線が、25日間の終値の平均値を結んだ「25日移動平均線」、黄色が75日間の平均値からなる「75日移動平均線」です。

移動平均線は5日、25日、75日のほか、5週、13週、26週などもよく使われる平均線です。

移動平均線のいいところは、日々発生する株価のノイズをならして、値動きの大まかな流れ=トレンドをつかみやすくなるところです。

上昇トレンド・下降トレンド・横ばいトレンド

移動平均線でトレンドをつかみやすくなるといいましたが、トレンドとは何でしょうか。

トレンドは3種類あり、上昇トレンド、下降トレンド、横ばいトレンドがあります。

ソフトバンクの例でみるとこんな感じです。

2025年4月のトランプショックから回復して以降、横ばいトレンドが続きます。その後、8月初旬ごろから上昇トレンドとなり、8/19日に高値を記録した後、一転して下降トレンドに入っています。

大事なのは、下降トレンドが続いているときは、株を購入しても下がり続ける可能性が高いので、下降トレンド中は買わないのが賢明です。

一方で、下降トレンドもしくは横ばいトレンドから、上昇トレンドになった直後は、絶好の買いポイントになります。上のチャートでいうと8/4頃ですね。

別の例を紹介します。下は任天堂のチャートです。

上昇トレンド中に、一時的にすとんと株価が落ちる時があります。この局面のことを押し目といい、ここも買いのタイミングになります。このタイミングで買うことを「押し目買い」といい、株購入の絶好のポイントになります。ただし、下降トレンドの始まりの可能性もあるので、その点は注意が必要ですね。

なお、株を買った後で下降トレンドに入ってしまったらどうすればいいか。移動平均線を見て、損切りポイントを決めるのがいいです。

上の任天堂のチャートで考えるなら、75日移動平均線が下支えの線となっていそうなので、この75日線を下回ったら売るといいかもしれません。

大事なのは、株を購入するときに自分で売りルールを作り、それに従って行動することです。焦って売ることを狼狽売りといいますが、そうならないようにするために、あらかじめ損切りラインまたは投資ルールを決めておきましょう。


以上、今回は、株価チャートの読み方について、基礎を簡単にお話ししました。

ここまで解説しておいてなんですが、チャートを予想することは素人には正直非常に難しいです。予想ができるなら、もっと株で稼いでる人がいるはずです。しかし実際に稼げている人は、天才投資家のみでほんの一握り。そんなプロでも難しい予想が、素人にできるわけありません。

なので、チャートの予想をしなければならない短期投資・デイトレードよりも、日々の値動きをあまり気にせず、長期的に見て右肩上がりの銘柄に投資する長期投資のほうが、初心者には向いていると思うのです。

下降トレンドの時は買わない、移動平均線を損切りポイントとするなど、株価チャートはあくまで補助的なツールとして使用するのがいいと思います。

※投資は自己責任でお願いします。

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