ネット証券口座を開き、パスワード等の登録が完了したら、ついに株を買うことができます。
ここでは、株の売買について解説していきたいと思います。
現在、株式は100株単位での売買が原則となっています。100株を単元株数といいます。
昔は1株単位、10株単位など、もっと多くの単元株数がありましたが、非常にややこしいということで2018年に統一され、今の100株のみになりました。
基本は売買は100株単位と覚えておいてください。
一方で、100株単位だと、たとえば任天堂の株を買いたいと思っても、株価13,550円(2025/08/26終値)なので、1,355,000円/100株の資金が必要になります。100万円超えは、株をこれから買おうと思っている方にはかなり厳しい金額ですよね。僕も株は複数社持っていたいと思っているので、こんな金額を一度に一気に投資する気にはなれません。
そんな方々のために、いくつかのネット証券では、1株単位での取引ができます。SBI証券では「S株」、楽天証券では「かぶミニ」というサービスになります。
基本的に上記のネット証券なら手数料もかかりませんし、1株だけでも配当金は貰えます。もちろんNISA口座でもできますし、NISA口座であれば配当金や譲渡益は非課税です。株主優待に関しては100株以上が条件となっていることが基本なので、貰えないんですけどね。
僕がよくやっている手法は、分析してほしい銘柄が出てきたら、まず10株だけ購入します。そしてしばらく様子を見て、株価が下がって買い時と感じたら、徐々に保有数を増やしていく感じです。ご参考まで。。
さあ、ついに買い注文です。
株の買い方は全く難しくありません!以下SBI証券の画面に沿って注文のしかたについてお伝えしていきます。

まずSBI証券にログインしたら、①ページ上部のバーにある「国内株式」をクリックします。すると上図の画面になるので、②の「銘柄を探す」で買いたい銘柄を検索します。ここに銘柄の名前か、銘柄コードを入力すれば検索できます。今回は「CDS(2169)」を検索してみます。

銘柄を選択すると、上の画面になりますので、③現物買をクリックします。

ここから単元株単位(100株単位)での注文か、単元株未満(~99株)の注文かで操作が分かれます。
単元株注文の場合、上記の画面のまま、画面に従って④の情報を入力していきます。
価格のところで、「指値」「成行」「逆指値」という選択があります。指値とは、いくらで買いたいかの希望がある場合に、その希望の金額を入力します。希望に合う売り注文があれば、売買成立(約定)となります。
成行とは、希望の価格を提示せず注文する方法で、売買は比較的すぐ成立となりますが、約定するまで価格がいくらになるかわかりません。急いでその株が欲しい時には成行で、この価格でほしいという希望があるときは指値で注文するのがいいでしょう。
ちなみに「逆指値」ですが、例えば上の銘柄の現在株価が1775円だとして、1780円まで上昇したら、その後も上昇を続けるだろう、だから買いたい!といった場合に逆指値注文を出します。指値で注文してしまうと、注文が入った瞬間に約定してしまうので、少し上がってから買いたいときに利用します。上級者向けの注文方法ですね。
また、譲渡益や配当金が非課税となるNISA枠で購入したい場合は、「預り区分」の箇所で「NISA預り」を選択するのを忘れないようにしてください。一方で、特定口座の場合は「特定預り」を選択します。
④の入力が完了したら、⑤にて取引パスワードを入力し、「注文確認画面へ」をクリックします。取引パスワードはログインパスワードとは別なので、注意してください。注文確認画面へ行ったら、内容を確認し、問題なければクリックして発注完了となります。

一方で、単元未満株(100株未満)で購入したい場合は、④の取引のところで「単元未満株注文」をクリックすると、上記の画面に切り替わります。
ここで、④’株数と預り区分を設定しますが、注意点として、単元未満株での購入の場合には、指値注文ができません!成行注文のみになりますので、思ったよりも高い金額で約定となってしまった、ということがよくありますので注意してください。
④’が入力出来たら、⑤’取引パスワードを入力し、確認画面にて問題がないことを確認したら、クリックして発注完了です。
続いて株の売り注文いってみましょう。
売るときも買い注文と同じで、国内株式の検索窓に銘柄名や銘柄コードを入力することで、検索できます。
または、トップページの右上のほうに、「口座管理」というのがあるので、そこをクリックします。すると所有する株一覧が出るので、そこから売りたい銘柄をクリックしても、同じページに飛ぶことができます。

上のページにたどり着いたら、今度は「現物売」をクリックします。

売り注文の時も、単元株注文と単元未満株注文に分かれます。単元未満株注文の場合は③の取引の中の「単元未満株注文」をクリックしてください。
まず単元株注文の場合について説明します。
②にて複数の口座にわたって株を所有しているときは、売りたい方の預り区分にチェックしてください。
③で売りたい株数、価格の設定、期間の設定をします。
売り注文の場合も、指値または成行注文ができます。急ぐ場合は成行注文、そうでない場合は指値注文をしましょう。また売り注文における逆指値は、たとえば現在1773円の時、すぐには売りたくないけど1760円まで低くなったら売る、というような売り方になります。これは損切りの時に使える注文方法ですね。
③の設定ができたら、④にて取引パスワードを入力し、注文確認画面へ移行します。その後問題なければ、発注完了となります。

一方で単元未満株の売り注文ですが、こちらも買い注文と同様、指値で売ることができず、成行注文となります。
他は単元株注文とほぼ同じで、②で預かり区分を、③で売りたい株数を設定したら、④で取引パスワードを入力して確認画面へ行き、問題なければ発注完了です。
以上、株の購入単位や、買い方、売り方についてでした。
そこまで難しくはなかったと思います。慣れればすぐにできるようになると思いますよ。
まずは1銘柄、1株から株投資を始めてみませんか?
※投資は自己責任でお願いします。